第二回目の
D-PEOPLEゲストには、地域を活性化させるアイディアマンとして日本中を飛び回るプロジェクトデザイナーの古田秘馬さんをお迎えし、数あるプロジェクトの中から、山梨・八ヶ岳南麓で日本一気持ちのいい朝を迎える『日本一の朝プロジェクト』と、東京・丸の内で朝を豊かに過ごすためのライフスタイルを提案するイベントとして定期開催されている『朝EXPO in Marunouchi』を取り上げながら、D-Lifeについて伺ってみた。
D2層代表レギュラー入り間違いなしと見受けられるその肉体美は、その忙しさから食事をゆっくりととる時間のないなか、“歩くFood Storage(食の貯蔵庫)”とも形容できるほどに機能的なのか。今回はそんな古田さんのD-Lifeのヒミツが垣間みられるかもしれない。そもそも、『プロジェクトデザイナー』とはどんな仕事なのだろうか。
「商品をデザインする人をプロダクトデザイナー、インテリアをデザインする人をインテリアデザイナーというように、色々なプロジェクト自体にもそのプロジェクトを良いものにして色々な人が関わりたくなるようにデザインすることが必要だと思うんですよね。例えば、ただ、早起きが健康的だから集まりましょう!というのか、朝にヨガやマラソンや美味しい朝ごはんがたくさんあるから丸の内に!というのか、だけでも、同じ早起きをすることを喚起するには、イメージが全然変わってくると思いませんか?」
なるほど。そこにある事柄や事案に、アイディアのスパイスをかけることで、見違えるようにキラキラして、不思議と愉しそうに思えてくる。『プロジェクトデザイン』を始めるようになったきっかけはどのようなものだったのだろう。
「今までの自分の人生を思い返してみると、ずっとプロジェクトデザインという仕事をしていたのかもしれません。例えば、学生のころに友達の誕生日をサプライズで祝おう!という企画をどうやったら面白くなるか考えてみたりとか、友達のプロポーズをもっと感動的に演出する為に、こんな企画にしてみたらどうだろう!などという感じに・・・。」
古田さんが関わるプロジェクトは、北は北海道、南は沖縄まで、幅広い地方案件も多く集ってきている。地方にはおいしものがたくさんあるし、Dの真骨頂、おいしいもの好きな古田さんのところには自然に集ってくるのか、あるいはクンクンと匂いを嗅ぎつけ、呼び寄せているところもあるのだろうか。
「元々旅するのが好きなのと、自分自身が東京出身ということもあって、いわゆる自分の田舎という場所がなかったので、ずっと欲しかったんです。そんな折、不思議なご縁とサインが重なって、ある山梨県の清里に呼ばれたことが地域に仕事として関わることになった最初のきっかけです。八ヶ岳南麓で迎えたある日の朝がすばらしく気持ちがよかった。そこで、都会から週末に一泊二日で味わえる極上の朝を迎えませんか?というキャッチコピーで「日本一の朝プロジェクト」という企画を、地域の人々や団体と共に立ち上げました。そこからは、次々と他の地域からも様々な案件が飛び込んできました。それぞれの地域に行って、人々と仲良くなるのがとっても好きだったんですよね!」
「そのうち、好きな町なら、ぜひ力になれれば!と思って地域の企画をするようになっていったんですね。それに、地方にはおいしいものがめちゃくちゃ多いですよ〜!(笑)おいしいものって本当に地域ごとに特色があるから面白い!長年培ってきた風土や文化によって、同じ素材や料理名でも全然違っていたりしますしね。またどこに行ってもDな方々はいらっしゃるので、まるで外国で同郷出身の日本人に出会ったかのごとく、あった瞬間から意気投合したりして、常連じゃなきゃ食べられない料理を味わえたりするのもDの特権ですね。」
その土地に足を運ぶたびに、「今日はあれ食べよう」とか、「あそこのあれはおいしかったなー」なんて、いう記憶が増えていくのも嬉しいものに違いない。現に、古田さんのおすすめの郷土料理を聞いてみたが、たくさんありすぎて語りきれないほどあるそうだ。それでは、丸の内で朝エキスポを始めたきっかけはどんなものだったのだろう。そして、「朝」という発想がどのようにして出てきたのか聞いてみた。
「丸の内の在勤者は24万人と言われています。例えば、毎日の通勤に往復2時間かけている人は、2時間の小旅行に出ていると仮定する。すると、定年までには約700日の旅をしていることになります。つまり、それだけまとまった休みをとれる人が少ないこの世の中で、700日分の旅に出ているのと同じことだと考えれば、今朝聴く音楽はとても大切だし、満員電車に揺られて本や新聞も開けないほどぎゅうぎゅうなのはもどかしい・・・。そんな発想から、通勤が少しでも愉しくなって、楽にならないだろうか?というのが初めのきっかけでした。そして丸の内で夜開催するイベントを何度かやっているうちに、どうしても残業や急な仕事などで「せっかく行きたかったけど行けない!」っていう人が多かったんですよね。だったらいっそのこと仕事前の時間だったら、自分さえ寝坊しなければ参加できるのでは?と思った。しかも、朝いつもより早く来ることで満員電車ともサヨナラできる。まさに一挙両得なのでは?!と思いました。また、仕事をもつ多くの人たちは、自分だけの自由な時間が朝ぐらいしかないのだなぁと感じています。」
「夜は、仕事以外も、友人との遊びや、習い事など自分だけで予定を立てられないことが多いですからね。初回は2週間で1,000人の参加者だったのが、今では平日5日間で約2万人が参加するほどに成長した。これは、皆さんが朝の時間を有効に活用したいと思っているってことなんだと実感しています。僕自身、もう随分と長いこと朝型です。だから夜も遅くまで起きていられなくて、いつの間にか眠ってしまっていますね。波打ち際に打ち上げられたアザラシのように。(笑)」
早起きは三文の徳というけれど、確かに話を聞いているといいことづくめで、早起きした分、自然と眠くなってそう夜更かしもできなくなるから、夜遊びもほどほどにできる。 朝の時間の使い方を知っている古田さんは、朝型生活の実践者だった。
「朝型生活で一番いいことは、朝食がとってもおいしく食べられること!朝からガンガンいけますよ!(笑)しかも朝しっかり食べていると、頭もクリアになってすごく調子がいいんですよね。普段、夜寝る前に多く食べることはないんです。ここだけ聞くとすごく健康的な生活なのに何で痩せられないんだろう?(笑)やはり、「D=不健康ではいけない」と思っています。見掛けはDだとしても健康的で爽やかに動けないといけないですよね。それともう一ついいことは、満員電車の時間をずらせるので、 出勤前に汗をかかずに済みます!(笑)」
そんなスマート!で無駄のない生活を送っている古田さんに、Dな人たちへのメッセージをお願いしてみた。
「Dな人って、絶対色々なこだわりが強いんではないかと思います!もちろん食へのこだわりが一番だと思いますが、それも、「よりおいしいものを!よりオイリーなものを!」(笑)ということから始まり、それが違う分野のものになっても、「より素敵なものを!」ということに繋がっていると思います。健康面だけは、みんなでしっかりと気をつけて、素敵で動けるDな世の中にしましょう! そして人より多くのものを摂取している分、人一倍この世の中にも素敵なことを還元できるDの方が多くなればと思っています。」
古田さんの話を聞いているうちに、いいことづくめなのは朝型生活だけでなく、むしろ「D型生活」なのではないかと思えてならない。そんな輝けるD2代表メンバーとしてレギュラーの座を保持してほしい。
<古田秘馬さんが手掛けたプロジェクト>
「日本一の朝プロジェクト」
http://asa-pro.net/
「朝EXPO in Marucnouchi」
http://www.asaexpo.net/
Text by アメノウズラ (D30編集部)
プロジェクトデザイナー/“朝EXPO in Marunouchi”プロデューサー
古田秘馬さん
東京都生まれ。慶応大学中退。 99年に様々なジャンルの若手を描いたノンフィクション作品「若き挑戦者たち」を出版。その後、雑誌ポカラのプロデューサーを務める。 2000年と米、NYにてコンサルティング会社を設立。2002年より東京に拠点を戻す。現在は、山梨県・八ヶ岳南麓の『日本一の朝プロジェクト』、東京・丸の内の『朝EXPO in Marunouchi』、北海道での地域映画プロジェクト、歌舞伎のブランディング、など、数多くの地域のプロデュース・企業ブランディングなどを手がける。